Firefox 113 for developers

このページでは、開発者に影響する Firefox 113 の変更点をまとめています。Firefox 113 は、米国時間 2023 年 5 月 9 日にリリースされました。

ウェブ開発者向けの変更点一覧

HTML

変更なし。

CSS

JavaScript

変更なし。

API

Media、WebRTC、Web Audio

廃止

  • 非推奨かつ非標準の CanvasRenderingContext2D.mozTextStyle 属性を完全に削除しました。この属性は、これまで設定で無効化していました。(Firefox bug 1294362)
  • 非推奨かつ非標準の mozRTCPeerConnectionmozRTCIceCandidatemozRTCSessionDescription 属性を完全に削除しました (Firefox bug 1531812)。

WebDriver conformance (WebDriver BiDi, Marionette)

WebDriver BiDi

  • Shadow DOM の内部にある Node オブジェクトおよび Node オブジェクトの shadowRoot プロパティのシリアライズをサポートしました (Firefox bug 1802137)。
  • network.responseStarted および network.responseCompleted イベントで、キャッシュされた応答をサポートしました (Firefox bug 1806802 および Firefox bug 1806794)。
  • browsingContext.domContentLoaded および browsingContext.load イベントが、document.open() および document.close() を使用するナビゲーションを見落としていた不具合を修正しました (Firefox bug 1822772)。
  • script.callFunction コマンドで引数として未知のオブジェクトが渡されたときに、想定された no such handle エラーではなく invalid argument エラーが発生していた不具合を修正しました (Firefox bug 1821039)。

Marionette

  • moz:useNonSpecCompliantPointerOrigin 能力が非推奨になりました。Firefox 116 で完全に削除する予定です (Firefox bug 1824911)。
  • WebDriver:FindElementFromShadowRoot および WebDriver:FindElementsFromShadowRoot コマンドを実装しました (Firefox bug 1700095)。
  • WebDriver:GetComputedLabel および WebDriver:GetComputedRole コマンドを実装しました (Firefox bug 1585622)。
  • WebDriver:Print コマンドの background 引数をサポートしました (Firefox bug 1783086)。
  • WebDriver:Print コマンドの orientation 引数をサポートしました (Firefox bug 1791819)。
  • DOMTokenList インスタンスの不具合を修正して、任意のオブジェクトではなくコレクションとして戻るようになりました (Firefox bug 1823464)。

アドオン開発者向けの変更点一覧

  • 拡張機能が同じイベントに対して複数のリスナーを登録した場合に、イベントページが起動すると最初のイベントリスナーだけでなく、すべてのリスナーが呼び出されるようになりました (Firefox bug 1798655)。
  • declarativeNetRequest API をサポートしました (Firefox bug 1782685)。
  • browser_specific_settings キーに gecko_android サブキーを追加しました。このサブキーで、拡張機能と互換性がある Android 版 Firefox のバージョンの範囲を指定できます (Firefox bug 1824237)。

過去のバージョン